「相撲は神事」を再認識

新型コロナウィルスの脅威が全世界に広まるなか始まった、大相撲春場所。

静寂の内に行われる取り組みに、神事としての相撲の真髄を見る思いでおります。

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八角理事長の挨拶、シビれました!

「ファンの皆様にご迷惑をお掛けすることは決してできない」と無観客での開催を決定した相撲協会。八角理事長の初日挨拶は、実にシビれるものでした。


古来から、力士の四股は邪悪なものを土の中に押し込む力があるといわれてきました。また、横綱の土俵入りは五穀豊穣と世の中の平安を祈願するために行われてきました。力士の体は健康な体の象徴ともいわれています。

床山が髪を結い、呼び出しが柝(き)を打ち、行司が土俵を裁き、そして力士が四股を踏む。この一連の所作が人々に感動を与えると同時に、大地を鎮め、邪悪なものを抑え込むものだと信じられてきました。

こういった大相撲の持つ力が日本はもちろん、世界中の方々に勇気や感動を与え、世の中に平安を呼び戻すことができるよう協会員一同、一丸となり、15日間全力で努力する所存でございます。何とぞ千秋楽まで温かいご声援を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつといたします。


相撲の力を再確認させてもらえた、素晴らしい文言。ぜひ全世界に発信したいものです。どなたか…微妙な英語力の私に代わって英訳をお願いいたします…!

3.11に生まれた白鵬の、秘めた思い。

四日目には、9年目の3.11を迎えました。

3月11日は、横綱白鵬の誕生日。そのことにただならぬ縁と使命を感じている白鵬は、現地へ赴き、海に向かって四股を踏んだそうです。地元の方によると、

「横綱がここで四股を踏んでくれてから、余震が減った」

とのこと。相撲は神事であり、横綱がその神事に関わる筆頭であることの象徴といえましょう。

昨夜は、石川県が揺れました。13年前の同じく3月に起きた、能登半島地震の余震でしょうか。横綱の四股の御利益を我が地にもいただきたいと、強く感じました。

異様と見るか、楽しむか。それはあなた次第

初日解説のお馴染み、豪傑でお茶目な北の富士勝昭さんでさえ、

「思った雰囲気とは違う」

と深刻な声で語った無観客の様子は、当初、なんとも寂しく感じました。金沢弁で言えば「あいそんない」といったところ。

我らが炎鵬も

「どれだけお客さんから力をもらっているのか分かった」

とポツリ。

力士にとっては、エンジンのかけ方、アドレナリンの出し方に、はじめは苦労したことでしょう。とはいえ、この場所に限らず、お茶の間で、パソコンやスマホの前で応援しているファンが全国に大勢いることを思い起こしてほしい。その想像力の差が、これからの力の差になってくるに違いありません。

静かだからこそ聞こえてくる、様々な音。

大きな音と共にあんなに激しくぶつかっても怪我をしないのは、日頃の稽古の賜物です。

行司さんの

「勝負あり!」

「勝負あった!」

という声は、普段の場所ではお客さんの歓声でかき消され、ほとんど聞こえません。

本来は自粛すべき「コール」や、嫌なヤジが聞こえてこないのも、喜ばしいところ。(大きな声では言えませんが…3月の大阪場所と11月の九州場所は「ヤジが汚い」と相撲ファンからも評判が良くないのです…)

逆に、お客さんが戻ったら、うるさく感じる人もいるかもしれません。「先場所は静かで良かったなぁ」と思う力士やファンもいるかも⁈

大相撲のテレビ中継は15時頃から行われていますが、取り組み自体は朝の8時から始まっています。入門したての新人力士は早く部屋を出て会場へ行き、相撲を取るわけです。生粋のファンの中には朝からずっと会場で観戦している人もいますが、やはり人出はまばら。今回のこの静けさを、初心にかえる思いで感じている力士も少なくないでしょう。これも力士にとっては、良い糧になるに違いありません。

そして、この機会に、行司さんや呼出さん、親方衆の仕事ぶりに興味を持つ人も少なくないはずです。

みんな、マニアックな世界へようこそ!!(歓喜)

大人も子どもも、相撲にハマる人続出

子どもは学校が休みで大人はリモートワーク、外出にも自粛要請がかかって、今、日本人は試されている時期といえると思います。

学校から帰って祖父母と共に相撲を見ながら育った私にとって、子どもたちや若い人たちが相撲に興味を持ってくれているというのは、嬉しい限りです。

戦後を乗り越え、物質的に豊かになった日本では「こころの時代」と言われて久しいですが、今まさに、日本と日本人はその局面の真髄に置かれているのではないでしょうか。我が金沢の観光にしても同じです。クルーズターミナルは開業延期となり、北陸新幹線は減便を検討しています。ブームに乗ってチャラついたり、メディアのデマやミスリードに左右されることなく、普段そこで生活している人々の中に入って余暇を楽しむことの意味やその心構えを、一人一人が自分の心に問いかける、そんな段階にきているのだと思います。

これ、子どもの頃から私めが言い続けていることなのですが、数十年来、お役所のほとんどの方が聞く耳を持ってくれず、拝金主義・合理主義の人々からは馬鹿にされ続けてきました。しかし、ここにきて、コロナ問題が(ようやく)契機となって、多くの人がそれに気づき、考えはじめてくれていると感じるのです。

もっと内側に目を向けて、神仏や自然を敬い、先人に感謝して、古くから続いてきた日本の良さを学び、後世に伝えていく。その重要性を、見えない力から問い続けられている気がします。そして、それができるのは世界最古の国の民であり、聡明で礼儀正しく思慮深い、我々日本人しかいないのです。

やっぱり「相撲は神事」

相撲を通じて、日本の良さが正しく受け継がれ、日本の良さが世界中に正しく広まり、日本人が幾久しく幸せに暮らしていく。

これが相撲の真髄でしょう。

かねてより相撲を「スポーツ」の枠に含める風潮には違和感がありましたが、これを機に、神事として内外に認識してもらいたいものだと思います。

明日以降の新聞、相撲の記事はスポーツ面じゃなくて社会面あたりに載ってるかもよ笑

それではこれからも!

全力応援!大相撲!!



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