雲外蒼天――炎鵬から高校生力士へのメッセージ

令和二年五月二十四日は、延期後の夏場所初日予定日と同時に、第一〇四回高校相撲金沢大会の開催予定日でもありました。

金沢市出身の炎鵬は、「あの熱気と大声援を思い出すだけで武者震いする」と当時を振り返ります。

そして、自身も好きな言葉として、後輩たちに「雲外蒼天」(うんがいそうてん)の言葉を贈りました。

雲の外には、青空が広がっている。今は辛く苦しくても、努力して乗り越えれば、素晴らしい世界が待っている。

炎鵬自身、当時は今より小さい80キロだったにもかかわらず、この大会で全国3位になりました。思い入れや、後輩たちへの思いは相当なものでしょう。

(ちなみに炎鵬、この後、打越奎也選手…現在の阿武咲関に負けちゃいました)

上の写真で炎鵬と良きライバルとして闘った村田は、現在、高砂部屋に所属し、昨年の秋場所では序ノ口優勝を飾りました。

この大会には中学生以下の相撲少年も大会運営にかり出され、炎鵬も「次は選手になって土俵を踏む」と決意したそうです。

  [以上、北國新聞朝刊より]



相撲に限らず、今年の大会中止の当事者となったあらゆる選手の皆さんには、是非クサらずに、新たな一歩を踏み出していただきたいと思います。



そして、未曾有の困難の中、言葉遣いや話し方がひとまわり大きくなり、字も上手くなったように見受ける炎鵬関。

今後の活躍にますます期待が高まります!


大相撲中継とNHKつながりの時代劇『みをつくし料理帖』にも、この「雲外蒼天」が出てきました。

主人公の澪(みお)と友人の野江(のえ)は子どもの頃、人相見の占い師にそれぞれ「雲外蒼天の相」「旭日昇天の相」と言われます。

「旭日昇天」は、朝日が天に昇るように、この上ない幸運や強運を表しますが、後に花魁となる野江は、女料理人の先駆けとして活躍することになる澪に「旭日昇天より、雲外蒼天のほうがええ」と言います。

人生、生きていればいろんなことがありますが、心を明るくかるく、希望と感謝を忘れずにいたいですね。

みをつくし料理帖はU-NEXTで見放題。マンガも読めます。

前回の記事で紹介したお相撲関連コンテンツと一緒に楽しみたいですね。



これからも、全力応援!大相撲&高校相撲!!



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