【祝】栃ノ心、大関昇進!!

平成30年5月30日、大相撲界に新たな大関が誕生いたしました!!

栃ノ心関、おめでとうございます!!

伝達式での口上は

「親方の教えを守り、力士の手本となるように稽古に精進します。」

“親方”という身内を表すフレーズを公的な伝達式で口に出すのは異例なことですが、そこに栃ノ心関の思い、人柄、親方と女将さんとの強い結びつきが垣間見えるような気がします。

(ちなみに協会側からの使者は出羽海理事(元・小城ノ花)と大鳴戸親方(我らが出島)!)

初のジョージア出身大関となった栃ノ心こと、レヴァニ・ゴルガゼ少年を大切に預かり育ててきた親方夫妻。

入門当時はジョージア語の辞書がなく、女将さんはネットを駆使して言葉を調べ、いろんなことを教えていったんだそう。

親方も、時に鉄拳制裁、時に大きく温かい心で、栃ノ心を支え続けてきた。

だからこそ、ご本人に反対されても何度もお願いして「親方」の文字を入れたかった関取の気持ち、わかる気がします(涙

初場所優勝時には「ろくな親方じゃないけど…よくがんばってくれた」と語った春日野親方。栃乃和歌さん、良かったね(涙々

コカ・コーラ社から「ジョージア」缶コーヒー900本を差し入れされてご満悦。

5年前には怪我のため西幕下55枚目まで降格。

そこからジリジリと返り咲き、史上最も遅い大関昇進となりました。

昇進の条件となる3場所の成績は余裕でクリア!

いやぁ、強い!!

注目されるようになって、やはりいろんな伝説が噴出してきましたね笑

怪力の基礎を作ったのは、故郷・家族の存在と、実家のお手伝い。

毎年誰かが死んでいたという激流の川での釣り。遊びも命がけ。

ワイン農家をやっていて、ブドウを足で踏む作業を子どもの頃からしていたのだとか。

「3時間もやれば足パンパン」

そりゃそうですよね。。

お祖父さんは旧ソ連のサンボ(柔道とレスリングを合わせたような格闘技)の王者で、レヴァニ少年も鍛えられたのだそう。

毎日10キロ以上の山道ランニングが日課で、しかも途中の折り返し地点で12リットルの容器に温泉水を満タンにして帰ってくるという指令付き。

柔道のオリンピック代表候補者合宿に参加した経験もあり、当時すでに体重100キロ超だったのに、ランニングでは40人中2位になったこともあるんだとか!

サンボでは自身も欧州王者になっているし、柔道を続けていればおそらく金メダリストにもなれた。でも本人は

「オリンピックは4年に一度しかないし、出れても2,3回。優勝できたかどうかはわからない。相撲では優勝できた。相撲界に入って良かった。気持ちと体がついていく限り、やりたい」

と語る。

*見つめる栃ノ心*

実は夏場所の13日目で右手首を負傷。

骨に異常はなかったものの、その時撮ったレントゲンからは以前骨折した跡が2箇所も見つかったんだそう。

当の本人は

「いつ折れたのかな。痛いときもあったんだけど…だいぶ古いやつかもしれない」

と笑い飛ばしたとのこと。…超人かっ!

幼馴染で姉さん女房のニノさんはMRIの検査技師とのことですから、もしなにかあっても奥さんに画像撮ってもらえばいいですね(笑) ※歯科医師との説もあり

*微笑む栃ノ心*

この後はジョージアに凱旋帰国する予定。

本人はすぐにでも稽古を再開するつもり満々だったものの、親方が「稽古はいいから、国へ帰れ!」と言ってくれたんだそう。春日野さん、粋ですねぇ。

ニノさんと去年生まれたアタスタシアちゃんと、ご家族との団らんを楽しまれることでしょう。弟さんの結婚式にも出席するとか。

結婚後はニノさんも日本に住むとおっしゃっていましたから、迎えに行く形になるのかな?

趣味は料理で、マイ包丁を6本所有し、ハーブにもこだわる本格派なんだとか。

強い男の一方で、良い“主夫”なのかもしれませんね。

*おどける栃ノ心*

「日本の心を持ってほしい」との思いで名付けられた栃ノ心。

親方から言われた「あと10年がんばれ」の区切りまで、まだ5年。

二つの国の心を持つ大きな大関に、ますますの大成をしてほしいですね。

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